「知能が高く、創造性が低い子ども」と「知能はやや低いが創造性が高い子ども」。成績がいいのはどちらでしょう?

以下、東洋経済の記事です***********

子供の学力向上に「芸術鑑賞が効く」意外な理由

日本人が知らない「アート教育」メリット4選

樺沢 紫苑 : 精神科医、作家  2020/04/25 6:10

「美術鑑賞」のメリットの数々とは?(写真:Pangaea/PIXTA)
近年、アメリカ発祥の「STEAM教育」(Science/科学、Technology/技術、Engineering/ものづくり、Arts/芸術、Mathematics/数学5領域を重視する教育方針)が日本でも話題です。なかでもアートは創造力を養ううえで注目されています。
落合陽一さんやチームラボは、アートとテクノロジーを融合している代表例。シリーズ累計68万部のヒットとなっている書籍『学び効率が最大化する インプット大全』の著者で、自身も美術愛好家である精神科医の樺沢紫苑氏が、具体的に子どもたちにどんなアート教育を施すといいのかを解説します。

近年、日本は空前のアートブーム。ゴッホ、フェルメール、ムンク、ブリューゲル、クリムトなど、美術史を代表する画家たちの代表的な作品が、日本の美術館で相次いで公開される度に、すごい行列ができています。書店には「美術鑑賞」の解説本が何冊も並び、雑誌でも美術展特集が組まれたりしています(惜しむらくは、コロナの影響で美術展の延期が続くことですが)。

内閣府の芸術に関する世論調査(平成28年)によると、ここ1年で美術鑑賞をしたことのある人の割合は、22.5%。つまり、日本人の約8割は美術館にいかないということ。これだけの名画が日本に来ているというのに、もったいない話です。

美術鑑賞といっても、「特に興味がない」「見方がよくわからない」という人も多いと思います。しかし、美術鑑賞によって脳が活性化し、ビジネススキルがアップするなど、現実的なメリットが得られるとするならばどうでしょうか。

今回は「美術鑑賞の4つのメリット」を紹介します。
「美術鑑賞」の4つのメリット
メリット1:学力が上がる

「知能が高く、創造性が低い子ども」と「知能はやや低いが創造性が高い子ども」。成績がいいのはどちらでしょう?

知能、創造性と成績との関連を調べた研究によると、なんと「知能はやや低いが創造性が高い子ども」のほうが学校の成績がいい、という結果が出ています。創造性を鍛えることによって学力を上げることができる、これは、ゲッツェルス・ジャクソン現象と呼ばれています。そして、創造性を鍛えるために効果があるのが、芸術鑑賞です。
メリット2:AI 時代を生き抜く創造性が養われる

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとってSTEM 教育が重要といわれ、アメリカではオバマ政権の頃から官民の国家戦略に組み込まれていました。最近ではそこにArts(芸術)を加えてSTEAM 教育が重要といわれています。

イノベーションを生み出すためには、科学的な知識や考え方だけでは不十分で、ゼロから新しいアイデアを生み出せる「創造性」が不可欠です。そして、その「創造性」はアート教育、つまり芸術鑑賞でアートに触れる、そしてアート作品をつくることで養われるのです。「創造性」は人工知能が最も苦手とする分野なので、テクノロジーが急速に進化するAI 時代を生き抜くためには、人間は「創造性」で勝負するしかありません。

メリット3:脳が活性化する

ビジネスでは主に脳の言語領域を使用しますが、アートを用いることで非言語領域を活性化させることができます。ビジネスマン向けの対話型アート鑑賞や、子ども向けのアートプログラムによって、想像力、観察力、論理能力、計画実行能力、コミュニケーション力、他者への理解力が伸びることが明らかにされています。また、感情を呼び起こす作用を利用して、認知症の治療にも応用されています。
メリット4:ビジネススキルがアップする

アメリカの美術館では、早朝に「ビジネスマンのためのギャラリー・トーク」といったイベントが開催され、そこに多くのエグゼクティブが足を運んでいます。また近年、金融機関のスタッフが留学先としてアートスクールへ行くことも増えています。(『エグゼクティブは美術館に集う』より引用)

アメリカ、イギリスのビジネスマンの間では、「アート」は必須のビジネススキルという認識なのです。アートを学ぶ、その最初の入り口が、美術鑑賞です。単に趣味や娯楽としての芸術鑑賞ではなく、ビジネススキル、創造性を磨くための「アート」が今、注目されています。あなたも、美術館にいってみませんか?
自己成長につながる美術館の楽しみ方

「美術鑑賞しよう!」といっても、美術館に行ったことのない人は、絵画の見方がまったくわからないはずです。そんな美術館初心者のために、「自己成長につながる美術館の楽しみ方」をお伝えします。

(1)有名な画家、有名な作品から入る
まず美術展に行く場合、有名な画家、あるいは有名な作品から入るべきです。たとえば、ゴッホを知らない人はいないでしょうし、ムンクの「叫び」は必ずどこかで目にしているはずです。そういう「とっかかり」がまったくないマニアックな美術展にいきなり行っても、ついていけず、おもしろくありません。

(2)美術に詳しい友人と行く
美術館上級者は自分のペースでじっくり見るためにひとりで行く人が多いと思いますが、初心者は美術に詳しい友人と一緒に行くべきです。見るときは、ピッタリくっついて周る必要はありません。終わったあとに、互いに感想をシェアするということが重要なのです。

(3)音声ガイドを借りる
美術館や美術展に行くと、必ず音声ガイド、オーディオガイドがあります。初心者は、「高いのでいいや」とパスしますが、美術館において音声ガイドはマスト。初心者がどれだけ絵画を見つめても、そこから情報を吸収することは難しい。解説があって初めて「そういうことか」と腑に落ちるし、その画家の生い立ち、背景がわからないと作品の理解は深まりません。音声ガイドは借りたことがない人は、「解説のパネルを読めば同じだろう」と思いますが、音声ガイドのほうが解説パネルよりもはるかに解説が詳しいのです。私は音声ガイドを100%借りる派です。
『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

(4)本を1 冊買ってみる
美術展に行くと、いちばん最後の部屋がグッズや本の物販コーナーになっていますが、グッズよりも「本を1 冊」買うことをおすすめします。せっかくその画家と出会えたのですから、他の作品の写真も見ながらさらに理解を深めてください。

(5)見終わったら感想をシェアする
美術作品を見たら、必ずその感想を誰かと語り合い、体験をシェアしてください。同じ展示を見ても、必ず「そんな見方もあるのか!」と驚きの発見があります。もちろん、SNS やブログなどで、自分の感想を書くのも効果的なアウトプットですが、他の人の感想を生で聞くことで、感情も刺激されます。創造性のトレーニングという意味でも効果があります。
「お気に入り」との出会いが人生を変える

私も美術館が好きで、樺沢塾というコミュニティーのみんなで定期的に美術館に行きます。そのあと必ず行うのが、ひとりの持ち時間を決めて感想を述べ合うこと。感情を動かすような非言語的なものを言葉で説明するのは難しいですが、それを言語化するトレーニングを積むことで自己洞察や自己分析につながり、頭に漠然としたアイデアが浮かんだときも人に説明できるようになります。

最初はとっつきづらい美術鑑賞ですが、「お気に入りの作品」と出会った瞬間に、人生を変えるような衝撃を受けるはずです。読書などの文字情報からは得られない、感情を激しく揺さぶる感動体験で、あなたの自己成長を加速してください。

**************以上

芸術は大事なんだなぁ という感想

絵画全集を買わなくても 
いまは  ネットでなんで見見ることが出来る

とは言え、検索キーワードが大事だね 

キーワードのデーターベースは親からの遺産相続??

旨い寿司屋、てんぷら屋も同じか・・・・・・・・・

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